不動産の購入には、大きな決断が必要であり、これからの返済計画を考慮しなければなりません。
「人生で1度の大きな買い物」と言われているように、不動産を購入する時期を検討する方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、不動産の購入に適切な時期と注意すべきポイントをご紹介します。
不動産の購入時期を統計から考えよう
不動産の購入の時期について、国土交通省による統計データが公表されています。
不動産を購入した方の年代や年収がまとめられたものです。
調査によると、30代後半～40代前半に家を買う方が80％を占めています。
平均年齢は、注文戸建て住宅が37歳、中古物件では40代前半でした。
一方、不動産を購入したときの年収は、物件の種類により異なります。
新築の場合、年収700〜840万円、中古の場合は年収670〜715万円が平均です。
また、新築中古ともに戸建て住宅より、マンションを購入した世帯のほうが年収が高い傾向にあります。
不動産の購入時期をライフイベントから考えよう
不動産の購入時期を、妊娠や出産、子どもの巣立ったあとなどのライフイベントから決める方もいます。
また、単身時に不動産を購入した場合、若いうちに住宅ローン支払いを終わらせることが可能なので、定年後の支払いリスクをなくすことができます。
毎月の住宅ローン返済がないことで、老後の生活に安心感が生まれるでしょう。
一方で、安易に引っ越しができないというデメリットもあります。
また、大きなライフイベントでもある結婚を機に不動産を購入する方もいらっしゃいます。
共働きの場合は、世帯年収を合算して住宅ローンの融資を受けることが可能です。
そのため、単独申し込みより借入額が大きくなり、不動産物件の選択肢が広がるでしょう。
また、子どもが生まれるタイミングで不動産を購入する方もいます。
子育てしやすい立地や家を選択する方が多いですが、子どもへの養育費などもシミュレーションする必要があります。
毎月どれくらいかかるのか家計の把握をすることで、不動産物件に掛けられる費用を検討すると良いでしょう。
不動産購入の時期を考えるべきポイントについて
不動産を購入する時期を考えるポイントには、購入する不動産の種類(新築、中古、マンション、一戸建)と費用があります。
国土交通省の調査では、新築の購入費用はマンションで4,600万円、一戸建ては4,000万円ほどが平均です。
中古のマンションと一戸建ては、2,800万円ほどが平均というデータが出ています。
不動産購入額の3分の2を住宅ローン、残りの3分の1を頭金で支払う方が多いようです。
不動産の購入には、諸費用と呼ばれる不動産取得税や仲介手数料など多くの費用が発生します。
購入後にも、固定資産税のほか、マンションであれば管理費や修繕積立費、駐車代が必要になる場合もあります。
不動産購入は、諸費用を含めて予算を計画しましょう。
まとめ
不動産を購入する時期は、とくに決まった時期はありませんが、ライフイベントや統計データを参考にするケースなど様々です。
年齢や年収、ライフイベントなどを参考にしながら、人それぞれのタイミングや考え方で決めると良いでしょう。
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